鍋状陥没(読み)なべじょうかんぼつ(英語表記)cauldron subsidence

岩石学辞典 「鍋状陥没」の解説

鍋状陥没

コールドロンとは陥没カルデラ火山構造性凹地総称で,一般に円筒形陥没構造を鍋状陥没(cauldron subsidence)という[片山ほか : 1970].環状破砕で起こる筒状に近い塊の陥没で,マグマの活動に伴われる.陥没は垂直に近い塊の壁に沿ってマグマが上向きに噴出し,残った塊の上部の空間をマグマが満たすか,もし環状の割れ目地表に達する場合は火山活動が引き続いて起こる[Suess : 1888, Clough, et al. ; 1909, Bailey : 1919].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android