鍋田干拓(読み)なべたかんたく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鍋田干拓」の意味・わかりやすい解説

鍋田干拓
なべたかんたく

愛知県弥富市(やとみし)南部の干拓地。江戸時代末期からの干拓新田で、1855年(安政2)の水害で水没したままであったが、第二次世界大戦後の食糧増産の一環として1946年(昭和21)に着工、1955年に復旧。1959年までに農家162世帯の入植をみたが、同年9月26日の伊勢湾台風(いせわんたいふう)で堤防決壊、死者133人、全戸流失、元の海底に戻った。しかし国と県の援助によって復興し、1968年には弥富町に編入された。耕地面積500ヘクタールの80%が水田で、水稲の特殊早植え、大型機械の共同経営を目ざしたものの、名古屋市に近く、工業化の激しい波を受け、大部分は名古屋臨海西部工業地区となった。地内には弥富野鳥園がある。

[伊藤郷平]


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