鍋釜(読み)ナベカマ

デジタル大辞泉 「鍋釜」の意味・読み・例文・類語

なべ‐かま【鍋釜】

鍋と釜。炊事道具。また、最低限の生活用品をたとえていう語。「鍋釜まで借金かたに取られる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鍋釜」の意味・読み・例文・類語

なべ‐かま【鍋釜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鍋と釜。炊事道具を代表し、総称していうこともある。
    1. [初出の実例]「わざと鍋釜にいれて、わかせる湯」(出典:名語記(1275)二)
    2. 「湯水をのまんなべ釜も、畳もあげてかんこ鳥」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)中)
  3. 茶湯釜の一種。鍋の形をした釜。
    1. [初出の実例]「風炉 なへ釜一つ」(出典:宗及茶湯日記(他会記)‐元亀三年(1572)八月三日)
  4. 女陰異称
    1. [初出の実例]「なんじゃわってのくだいての、二つにも三ッつにもなべかまはこなたの、われてもわしはかまはぬが」(出典:浄瑠璃・酒呑童子枕言葉(1710頃)二)

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