鎮目村(読み)しずめむら

日本歴史地名大系 「鎮目村」の解説

鎮目村
しずめむら

[現在地名]春日居町鎮目

徳条とくじよう村の南に位置し、南東国府こう村。地内を南西に平等びようどう川が流れ、北から西にかけてかぶと山・大蔵経寺だいぞうきようじ山が迫る。中央部を青梅おうめ往還(秩父往還)が横断し、集落もおもに往還に沿って散在する。「王代記」の天文八年(一五三九)条に「鎮目」とみえ、当地からくぼ八幡神社(現山梨市)鳥居の笠木を伐採する人足を出し、千野々宮ちののみや(現牧丘町)でこれを伐り出している。永禄五年(一五六二)四月一三日徳条の源右衛門は三科清九郎が武田氏に返却した知行地鎮目の内で四貫七〇〇文を宛行われており(「武田信玄印判状写」甲斐史料集成稿)、元亀三年(一五七二)九月二六日には源右衛門の息子神八が父の知行地を安堵され、軍役勤仕を命じられている(「武田家印判状写」同集成稿)。武田氏滅亡後の天正一〇年(一五八二)九月二日多田三八(正吉)は当地で一〇〇貫文などを本領として安堵されている(「徳川家印判状写」記録御用所本古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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