鐘淵紡績

山川 日本史小辞典 改訂新版 「鐘淵紡績」の解説

鐘淵紡績
かねがふちぼうせき

第2次大戦前の日本で最大規模の紡績会社。前身は1886年(明治19)設立東京綿商社。88年鐘淵紡績に改称。経営不振打開のために三井の傍系会社となり,武藤山治を経営者に迎えて優良企業に転換,積極的に合併を進めた。日露戦争後には織布業,絹糸紡績業を兼営し,第1次大戦後は総合繊維企業化,第2次大戦中は重化学工業にも進出した。1971年(昭和46)に社名を鐘紡に,さらに2001年(平成13)カネボウと変更したが,07年に会社解散決議を行い,事業は数社に分割・継承された。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android