鐘釣(読み)かねつり

改訂新版 世界大百科事典 「鐘釣」の意味・わかりやすい解説

鐘釣[温泉] (かねつり)

富山県東部,黒部市の温泉。黒部峡谷中にあり,富山地方鉄道宇奈月駅から黒部峡谷鉄道が通じる。単純泉,60℃。西鐘山南麓,黒部川左岸の河原石灰岩の間に湧出し,野趣豊かな露天ぶろが散在する。文政年間(1818-30)の発見といわれ,黒部峡谷最古の温泉である。新緑紅葉景観にすぐれ,明治時代には温泉客でにぎわったが,1923年に宇奈月温泉が開かれてからはさびれた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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