長妻田村(読み)ながつまたむら

日本歴史地名大系 「長妻田村」の解説

長妻田村
ながつまたむら

[現在地名]静岡市長妻田

安倍川支流の中河内なかごうち川中流に位置し、南は柿島かきしま村。東に見月みづき(一〇四六・九メートル)がそびえる。戦国期には長津俣・長津又と記される。天文一七年(一五四八)一一月二四日の今川義元判物写(判物証文写)によると、朝倉弥三郎に「駿河国中河内長津俣五ケ村」の預職が安堵された。永禄三年(一五六〇)一二月九日、朝倉六郎右衛門尉に「安部中河内長津俣・坂本預職」が安堵されている(「今川氏真判物写」同証文写)。同四年一一月一六日に氏真が朝倉氏に与えた百姓逐電により陣夫役を免除する判物(写、森竹兼太郎氏所蔵文書)に、尊俣そんまた坂本さかもとと並記して長津俣がみえる。同六年五月二六日に氏真が同氏に与えた安部西河内あべにしごうちの諸村の棟別銭を免除する判物(写、判物証文写)に一三ヵ所の一つとして「長津又」が含まれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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