長尾和夫(読み)ナガオ カズオ

20世紀日本人名事典 「長尾和夫」の解説

長尾 和夫
ナガオ カズオ

大正・昭和期の裁判官



生年
明治29(1896)年1月22日

没年
(没年不詳)

出生地
兵庫県

学歴〔年〕
京都大学法学部卒,京都大学大学院修了

経歴
大正14年司法官試補、昭和2年大阪地裁判事、7年関東州法院に移り、16年退官、同地で弁護士登録。戦後22年裁判官に復帰、伊丹簡易裁判所、和歌山地裁田辺支部、同本庁の裁判官を経て32年退職した。在職中、刑事裁判での検察官求刑の違憲性を唱えたり、ポツダム政令は日本国法ではなく実質占領軍の占領法規だったという趣旨判決を下すなど、異色ぶりを発揮した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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