日本歴史地名大系 「長山小路」の解説 長山小路ながやまこうじ 山形県:鶴岡市鶴ヶ岡城下長山小路[現在地名]鶴岡市山王町(さんのうまち)・鳥居町(とりいまち)荒(あら)町裏(うら)町から東へ入る小路で、大昌(だいしよう)寺南側から東は内(うち)川端に至る。初め郭外の家中屋敷地でのち給人町となる。地名は最上氏旧臣で酒井氏に仕えた長山伝兵衛(一五〇石)の屋敷があったことに由来するとされる(大泉掌故)。延宝六年(一六七八)の城下絵図では侍町一一〇間とあり、西端の長山五郎右衛門(伝兵衛弟)屋敷など家中屋敷一一軒がみえる。五郎右衛門は松尾芭蕉に師事し俳号は重行。元禄二年(一六八九)芭蕉は羽黒山から鶴ヶ岡の長山家を訪れたのち酒田へ向かった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報