長期的交易条件悪化論(読み)ちょうきてきこうえきじょうけんあっかろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長期的交易条件悪化論」の意味・わかりやすい解説

長期的交易条件悪化論
ちょうきてきこうえきじょうけんあっかろん

発展途上国と先進工業国の経済成長格差は拡大する傾向にあり,途上国交易条件は,長期的に悪化していくという考え方。先進国では,工業部門での生産性上昇賃金利潤など生産要素価格の上昇によって吸収されるのに対し,途上国における生産性の上昇は,主として産品価格の低下となって現れるために,交易条件は長期的に前者にとって有利,後者にとっては不利となる。これを厳密にした議論は,主唱者にちなんでプレビッシュ=シンガー命題とも呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android