日本大百科全書(ニッポニカ) 「長津湖」の意味・わかりやすい解説 長津湖ちょうしんこ / チャンチンホ 北朝鮮、咸鏡(かんきょう)南道長津郡にある人造湖。面積54.16平方キロメートル、周囲156キロメートル、貯水量106万立方キロメートル。朝鮮の屋根ともいわれる蓋馬(かいま)高原を北流する長津江をせき止めた湖で、湖水は隧道(ずいどう)によって分水嶺(ぶんすいれい)の山腹を貫き、城川江に落下して日本海に流している。この間4か所に発電所を設け、計32.5万キロワットの発電をしている。水力発電のほか養魚にも利用され、また勤労者の休養施設もつくられている。[魚 塘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の長津湖の言及 【長津江】より …長さ261kmに達し,流域は広大な針葉樹林帯をなしている。1930年代,上流にダムによって長津湖が造られた。この湖水はトンネルを通して狼林山脈南麓の城川江に落とされ,32万kWの能力をもつ長津江発電所によって電力に変えられ,日本海沿岸の化学,鉄鋼工業に利用されている。… ※「長津湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by