長津江(読み)ちょうしんこう(その他表記)Chanjin-gang

改訂新版 世界大百科事典 「長津江」の意味・わかりやすい解説

長津江 (ちょうしんこう)
Chanjin-gang

朝鮮半島北端を流れる鴨緑江支流の一つ。狼林山脈中の東白山から発し,蓋馬(かいま)高原上の緩斜面を北流して主流に合する。長さ261kmに達し流域は広大な針葉樹林帯をなしている。1930年代,上流にダムによって長津湖が造られた。この湖水トンネルを通して狼林山脈南麓の城川江に落とされ,32万kWの能力をもつ長津江発電所によって電力に変えられ,日本海沿岸の化学,鉄鋼工業に利用されている。1960年代にも少し下流狼林湖が造られ,トンネルで禿魯江の江界青年発電所へ送られている。
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百科事典マイペディア 「長津江」の意味・わかりやすい解説

長津江【ちょうしんこう】

朝鮮民主義人民共和国北部の川。蓋馬(かいま)高原南部に発源,北流して慈江道東部を通り両江道赴戦江と合流して新坡で鴨緑江に注ぐ。全長250km。流域は森林地帯で木材の産が多い。上流には長津江発電所(約33.4万kW)がある。
→関連項目咸鏡南道両江道

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「長津江」の意味・わかりやすい解説

長津江
ちょうしんこう / チャンチンカン

朝鮮の屋根といわれる蓋馬(かいま)高原の東縁部を北流して鴨緑江(おうりょくこう)に注ぐ川。全長261キロメートル、流域面積6976平方キロメートル。蓋馬高原の小馬岱嶺(しょうばたいれい)に源を発し、東北方向に流れて黄草嶺で支流を入れて北流し長津湖に至る。長津湖からさらに北流して狼林(ろうりん)湖を形成、狼林郡の蓮花(れんか)山脈北端で赴戦(ふせん)江と合流し鴨緑江に注ぐ。上流は河床幅の広い浅瀬であるが、中流から下流は山岳が重なり、急斜面谷底を形成している。

[魚 塘]

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