長田古墳群(読み)ちようたこふんぐん

日本歴史地名大系 「長田古墳群」の解説

長田古墳群
ちようたこふんぐん

[現在地名]御坂町下黒駒

かね川扇状地扇端部、標高四〇〇メートル前後に展開する古墳群。周辺の金川扇状地上では古墳が数多く確認されており、北には中央自動車道開設に先立って調査された一宮町四ッ塚よつづか古墳群、東の金川右岸の一宮町には国分築地こくぶつきじ古墳群などがみられる。平成二年(一九九〇)から金川工業団地建設に先立って発掘調査が実施された。調査区内には三五基の古墳が確認され、一部は現状保存されている。調査対象地域内においても、現存しないがほかにもかつては古墳が存在したことが江戸時代の古絵図によって明らかとなっており、また遺跡の隣接地には笹塚ささづか髪振塚かみふりづか傾城塚けいせいづかなどの字名が知られていて、古墳群はさらに大規模かつ広範囲に広がりをもつ可能性もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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