20世紀日本人名事典 「長野宇平治」の解説
長野 宇平治
ナガノ ウヘイジ
明治〜昭和期の建築家 日本建築士会初代会長;長野建築事務所長。
- 生年
- 慶応3年9月1日(1867年)
- 没年
- 昭和12(1937)年12月14日
- 出生地
- 越後国高田(現・新潟県上越市)
- 学歴〔年〕
- 帝大工科大学(現・東京大学)造家学科〔明治26年〕卒
- 経歴
- 明治27年奈良県嘱託となり、28年和風の奈良県庁舎を設計。33年日本銀行技師長となり、同行名古屋支店、同京都支店、同函館支店などの設計を担当。かたわら、靖国神社記念門案(40年)、台湾総督府庁舎計画案(42年)を設計、日本独自の折衷様式を創造した。また昭和2年にはジュネーブの国際連盟本部の競技設計募集に日本からただ一人応募。晩年の作品に日本銀行本店の増築工事、大倉精神文化研究所本館(現・横浜市大倉山記念館)がある。大正2年長野建築事務所を設立、6年日本建築士会初代会長を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報