長高野村
おさごうやむら
[現在地名]大穂町長高野
前野村の西に所在し、大曾根村より吉沼村へ通じる道筋にかかっている。文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「三百四拾五石九斗五升七合六勺 おさかうや」とあり、佐竹(東)義久領であった。慶長一七年(一六一二)の関東八州真言宗連判留書案(醍醐寺文書)には「常州田中荘長広谷村」とあり、中世には田中庄内であったことを示す。「寛文朱印留」によれば大名堀通周の領地であったが、「各村旧高簿」によれば幕末には旗本森川助之進知行地三八三・〇五八石と天領六六九・七八八石に分れていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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