最新 地学事典 「閃光三角測量」の解説
せんこうさんかくそくりょう
閃光三角測量
flash triangulation ,flare triangulation
恒星を背景にしてロケットまたは人工衛星の発する閃光を写真にとり,宇宙三角網をつくる三角測量。衛星三角測量(satellite triangulation)とも。1未知点の位置を決定するには少なくとも二つの既知点が必要である。閃光を発する標的が高ければ高いほど大きな三角網が設置でき,海洋を隔てて大陸間の測地結合を完成することが可能である。この目的のための測地カメラは,距離測定の最終精度が経緯度1sec程度になるためには焦点距離が500~1,000mm程度でなくてはならない。写真上の位置測定は3µm程度まで。恒星を背景にした標的の写真上の位置から標的の空間座標を復元する。カメラ定数がわかっていれば,その測地座標の既知の2点からの二つの観測により2×2=4個の方程式が得られ,そのときの人工天体の空間位置がわかる。そして空間位置のわかった2点から,未知点の測地座標を求めうる。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

