標的(読み)ヒョウテキ

デジタル大辞泉 「標的」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐てき〔ヘウ‐〕【標的】

射撃や弓術などに使うまと。
攻撃目標ターゲット。「敵の標的になる」
手本模範・目標とするもの。
「以て人民の由る可き―を示す者なかる可らず」〈福沢学問のすゝめ
[類語]目標目安目途方向対象矛先当たり目当て目的狙いターゲット

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精選版 日本国語大辞典 「標的」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐てきヘウ‥【標的】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 弓や銃などのまと。また、目的物をしめすめじるし。〔五国対照兵語字書(1881)〕
  3. 攻撃の目標。まと。また、比喩的にも用いる。
    1. [初出の実例]「その時分学生は天下注視の標的になってゐた」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治時代の学生生活)
  4. 目標とするもの。模範とすべきもの。てほん。
    1. [初出の実例]「これ茫然にあらず。業識独豎の標的なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)眼睛)
    2. 「以て人民の由る可き標的を示す者なかる可らず」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉四)
    3. [その他の文献]〔晉書‐王彪之伝〕

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普及版 字通 「標的」の読み・字形・画数・意味

【標的】ひよう(へう)てき

まと。また、標準。漢・高誘〔呂氏春秋の序〕然れども此の書の(たつと)ぶは、を以て標と爲し、無爲を以て綱紀と爲す。~孟軻・孫(淮南揚雄と相ひ表裏す。是(ここ)を以て、して略に在り。

字通「標」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「標的」の解説

標的〔小説:ディック・フランシス〕

英国の作家ディック・フランシスのミステリー(1990)。原題《Longshot》。競馬界を舞台にしたシリーズの第29作。

標的〔小説:北方謙三〕

北方謙三の長編ハードボイルド小説。1987年刊行。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標的」の意味・わかりやすい解説

標的
ひょうてき

「ターゲット」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の標的の言及

【的】より

…的にはいろいろの種類があり,まず静止的と運動的とに大別される。静止的には標的,戦闘射撃的,落下的などの種類がある。標的は木製または厚紙製の平板で,たいていは白地の中央に黒円があり,その周囲に数個の同心円を描き,それぞれ点数が記してある。…

※「標的」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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