最新 地学事典 「開裂折り目構造」の解説
かいれつおりめこうぞう
開裂折り目構造
crease structure
溶岩ローブ表面に生じた開口亀裂で,特に亀裂面が大きく上に盛り上がった曲面をなすもの。亀裂と溶岩表面の交線(溶岩クラストの破断が発生した場所)と平行に平滑緻密な縞と発泡した粗い縞が交互に繰り返す縞状構造が亀裂面に発達。溶岩ローブ中央付近でローブの伸張方向と平行な亀裂が最も発達し,ローブ側面では流下方向と直交する。前進速度が低下した溶岩ローブ内部の圧力増加と流下方向の重力によって溶岩表面のクラストに引張応力が作用し,破断,開口する。玄武岩から流紋岩まで,溶岩の化学組成によらず生じるが,パホイホイ溶岩では亀裂面が曲面ではなく平らなものも多く,総じて(開口)亀裂(inflation crack, cleft)と呼ばれる。高粘性の溶岩では20°よりも緩傾斜で,低粘性の溶岩ではほぼ水平な地面に定置したローブで見られる。参考文献:S. W. Anderson et al.(1992)Geol. Soc. Am. Bull., Vol. 104:615
執筆者:海野 進
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

