関小万(読み)せきのこまん

精選版 日本国語大辞典 「関小万」の意味・読み・例文・類語

せき‐の‐こまん【関小万】

[1] 江戸時代、東海道の宿の一つ、関に住んだ、有名な出女(でおんな)。江戸時代初期俗謡に歌われ、丹波与作の恋人とされて近松門左衛門作の浄瑠璃「丹波与作待夜の小室節」にも登場する。
[2] 〘名〙
① (一)の関の小万のことをよみこんだ民謡総称
② 若衆歌舞伎時代の踊歌長唄として伝わる。本名題「四季花笠踊」。娘が花笠をかぶったり両手に持ったりして踊る。藤間流に曲・振ともに残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android