コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

花笠 ハナガサ

4件 の用語解説(花笠の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

はな‐がさ【花×笠】

造花などで美しく飾りたてた笠。祭礼や舞踊などに用いる。
花をつけた笠。花が降りかかった笠。
「―をさしてきつれど桜人春の山べのたよりとぞ見る」〈公任集
花を笠に見立てていう語。
「うぐひすの縫ふといふ笠はおけや梅の―や」〈催馬楽・青柳〉

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

はながさ【花笠】

祭礼や神事芸能にかぶる造花のついた笠。笠は日や雨をよける実用的な目的のほかに,これをかぶることで非日常的な状態にあることを表象する宗教的な役割ももつ。民俗信仰では,蓑笠をつけた者は異界から来訪する〈まれびと〉ないし神とされている。笠で顔をおおい隠すことは,リズム楽器や身体の反復的な動作とともに,人を通常とは異なった精神状態にさせた。花笠は神霊の降りる依代(よりしろ)でもあったから,これをかぶることで神が憑依(ひようい)し,神そのものが踊り狂い,また祝福するとみなされたのである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

はながさ【花笠】

造花などで飾った笠。踊り・祭りなどにかぶる。
花をつけた笠。花の散りかかった笠。 「 -をさしてきつれど桜人春の山べのたよりとぞ見る/公任集」

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

花笠
はながさ

祭礼や祭り、踊りのときにかぶる装飾笠。多くは紙の造花で飾りたてたり、竹ひごなどを周りに垂らし、そこに造花をつけたりする。花笠をかぶる郷土芸能は多く、とくに新潟県佐渡(さど)市(旧両津市)、広島県北広島(きたひろしま)町、山口県周南(しゅうなん)市(旧熊毛(くまげ)町)、宮崎県延岡市のものが有名である。一方、御霊(ごりょう)信仰、疫神(やくじん)信仰に発したもので、華やかな花笠を神座として、人々がその周りを踊るものがある。花笠に悪霊を依(よ)り憑(つ)かせ、村境や海辺まで持って行き、そこで花笠を焼いたり流したりして悪霊を追い払うものである。[山内まみ]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の花笠の言及

【笠】より

…材料から藺笠,菅笠,竹笠,檜(ひ)笠,藤笠などと呼ばれ,製作上からは編笠,縫笠,組笠,網代(あじろ)笠,塗笠,張笠,綾藺笠などがあった。形の上から平笠,尖(とがり)笠,褄折(つまおり)笠,桔梗(ききよう)笠などがあり,用途上から雨笠,陽笠,祭りや踊りに用いる花笠,戦陣で下級武士のかぶった陣笠や騎射に用いた騎射笠などと呼ばれるものがあった。着用者別には市女笠,三度飛脚の三度笠,六部笠,女笠など,また,韮山(にらやま)代官江川太郎左衛門がつくったといわれる韮山笠や加賀笠のように地名を冠したもの,吉弥笠など人名にちなむものもあった(図)。…

※「花笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone

花笠の関連情報