関根安中(読み)セキネ アンチュウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「関根安中」の解説

関根 安中
セキネ アンチュウ


職業
民謡歌手

本名
関根 丑太郎

生年月日
明治10年 5月3日

出生地
茨城県 磯浜町(大洗町)

経歴
19歳の時に盲目となる。郷里茨城県であんまを業とする傍ら、同地の民謡である磯節を修業し、名手といわれるようになった。のち、横綱常陸山から贔屓にされ、その巡業に随行して磯節を披露し、評判となった。大正初期には磯節のレコード録音にも従事。独特な節回しを持ち、その磯節は特に安中節と呼ばれた。

没年月日
昭和15年 6月14日 (1940年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「関根安中」の解説

関根 安中
セキネ アンチュウ

大正・昭和期の民謡歌手



生年
明治10(1877)年5月3日

没年
昭和15(1940)年6月14日

出生地
茨城県磯浜町(現・大洗町)

本名
関根 丑太郎

経歴
19歳の時に盲目となる。郷里茨城県であんまを業とする傍ら、同地の民謡である磯節を修業し、名手といわれるようになった。のち、横綱常陸山から贔屓にされ、その巡業に随行して磯節を披露し、評判となった。大正初期には磯節のレコード録音にも従事。独特な節回しを持ち、その磯節は特に安中節と呼ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「関根安中」の解説

関根安中 せきね-あんちゅう

1877-1940 大正-昭和時代前期の民謡歌手。
明治10年5月3日生まれ。青年時代に失明し,郷里茨城県磯浜町(大洗町)であんまとなる。横綱常陸山(ひたちやま)にひいきにされ,巡業先に同行して「磯節」をうたい評判となる。大正初年レコードにふきこんだ「磯節」は,独特の節回しから安中節ともいわれる。昭和15年6月14日死去。64歳。本名は丑太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の関根安中の言及

【磯節】より

…通称を芸多万(げたまん)といった芸妓置屋の主人矢吹万助の功績によるもので,三味線の手も彼の苦心によるという。作詞には当地の渡辺竹楽坊,水戸の河合積善ら俳人が意を尽くし,盲目の美声家で知られた関根安中(あんちゆう)が歌って世に広まる端緒を開いた。【須藤 豊彦】。…

※「関根安中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android