贔屓(読み)ヒイキ

デジタル大辞泉 「贔屓」の意味・読み・例文・類語

ひい‐き【××屓/×負】

[名](スル)《「ひき(贔屓)」の音変化》気に入った人を特に引き立てること。後援すること。また、引き立てる人。「同郷力士を―にする」「弟のほうを―してかわいがる」「―の客」「―筋」
[類語]判官びいきえこひいき身びいき愛顧

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精選版 日本国語大辞典 「贔屓」の意味・読み・例文・類語

ひい‐き【贔屓・贔負】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひき(贔屓)」の変化した語 )
  2. 大いに力を入れること。大いに力を用いること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「天下草創の功、偏に汝等贔屓(ヒイキ)忠戦によれり」(出典太平記(14C後)一一)
  3. 自分の気に入った者を引き立て、特に力添えすること。後援すること。ある商店などを好意をもって特に利用すること。また、その人。「毎度ごひいきに」
    1. [初出の実例]「依賄賂属托、不贔屓之儀候」(出典:新札往来(1367)下)
    2. 「ひいきの心おこらば、いつとなく法をまぐる事も出来べし」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)一)

ひ‐き【贔屓・贔

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひ」は「贔」の漢音 )
  2. ( 形動 ) 盛んに力を出すこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「是れ乃ち法花経の神力、観音の贔(ヒキ)なり〈真福寺本訓釈 贔 上比下音機反二合力起也〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
    2. [その他の文献]〔張衡‐西京賦〕
  3. ひいき(贔屓)

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