防犯ベル(読み)ぼうはんべる(その他表記)burglar alarm

翻訳|burglar alarm

日本大百科全書(ニッポニカ) 「防犯ベル」の意味・わかりやすい解説

防犯ベル
ぼうはんべる
burglar alarm

不法侵入者の阻止、ならびに犯罪予防を目的として設置されるベル。一般に高音量のベルが採用され、侵入者への威嚇と、異常事態発生の通報とを兼ねている。ベルの始動には手動押しボタン式と自動式とがあり、いずれも停止復帰の処置をしなければ鳴動し続けるようになっている。

 自動式には、扉の開閉によるもの、隔壁破壊などの異常振動によるもの、または赤外線遮蔽(しゃへい)、高周波、超音波温度などの環境の物理的変化を検出するセンサーによるものなどがある。また、これらを複合して採用する場合もある。とくに重要な施設では、外部電源の停電時にも応動できるよう、蓄電池回路、予備発電機回路を備えるのが普通である。

[越野一二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android