阿伝村(読み)あでいんむら

日本歴史地名大系 「阿伝村」の解説

阿伝村
あでいんむら

[現在地名]喜界町阿伝あでん

嘉鈍はどうん村の南東に位置し、東部は海に臨む。嘉鈍村との間にマチナアと称されるシマ(村)があったが、両所に移住して廃されたと伝える。ひが間切のうちで、アディンともいう。隆慶三年(一五六九)一月五日の琉球辞令書(伊波普猷全集)に「きゝやのひかまきりのあてん」とみえ、「あてんのろ」が「もとののろのおとゝゑくかたる」、つまり元のノロの妹の「ゑくが樽」に任じられている。元禄五年(一六九二)の喜界島帳留(列朝制度)に東間切与人のとして「阿伝村」とみえる。享保一二年(一七二七)四月の畑方検地帳(奄美郷土研究会報)があり、八五筆を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android