阿用郷(読み)あようごう

日本歴史地名大系 「阿用郷」の解説

阿用郷
あようごう

和名抄」所載の郷。諸本とも訓を欠くが、アヨウであろう。「出雲国風土記」によれば大原郡八郷の一つで、郡家の南東一三里余に郷長の家があり、地名はかつて当地に山田を作っていたとき、一つ目の鬼が来てこの作人の男を食べたところ、「男の父母竹原の中に隠れて居りき。時に竹の葉動げり。爾の時、食はえし男、「動々あよあよ」と云ひき」ゆえ阿欲あよと称したが、神亀三年(七二六)阿用に改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android