日本歴史地名大系 「阿知駅」の解説 阿知駅あちのえき 長野県:下伊那郡阿知駅「延喜式」所載の古代東山道の信濃における駅。延暦一八年(七九九)に、阿知駅の駅子が神坂(みさか)峠の道が険難のため調庸の課役を免除されたことが「日本後紀」同年九月一三日条に「信濃国伊那郡阿智駅々子、永免調庸、以道路険難也」と記されており、これが当駅の文献上の初見である。また、斉衡二年(八五五)正月二八日官符(類聚三代格)には、美濃坂本(さかもと)駅(現岐阜県中津川市)と阿知駅間の道路(神坂峠越え)の険しさが、詳細に記されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by