阿蘭陀万歳(読み)オランダまんざい

世界大百科事典 第2版の解説

オランダまんざい【阿蘭陀万歳】

箏曲。市浦検校作曲。18世紀末,城志賀作曲の地歌端歌《万歳》に,オランダ渡来のオルゴールにヒントを得たオランダ調子による箏の手を付けたものをいう。いわゆる替手(かえて)式箏曲(替手)の嚆矢ともいわれる重要な曲。《万歳》そのものの箏の手はベタ付けのものが別にあり,また,菊岡検校作曲の三弦の替手もあって,それらをすべて総合した合奏も行われている。【久保田 敏子】

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世界大百科事典内の阿蘭陀万歳の言及

【市浦検校】より

…1805年板《歌曲時習考(かきよくさらえこう)》の箏曲目録の改板の生田流の訂正に参加したのは初世または2世。城志賀作曲の地歌端歌《万歳》にオルゴール調子による箏替手を付け,三味線とは異なる旋律を付けた替手式箏曲への道を開いた《阿蘭陀万歳(オランダまんざい)》や,峰崎勾当(こうとう)の《越後獅子》の替手《雲井越後》,藤尾勾当の《虫の音》の替手《中空(なかぞら)越後》などの作曲や,石川勾当作曲《融(とおる)》や,岸野次郎三郎作曲《古道成寺》などの箏の手付けは,市浦検校とされるが,いずれの市浦かは不明。なお2世から3世中川検校への新生田流の伝承は,〈中筋(なかすじ)〉といわれている。…

※「阿蘭陀万歳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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