陀羅尼寺村(読み)だらにじむら

日本歴史地名大系 「陀羅尼寺村」の解説

陀羅尼寺村
だらにじむら

[現在地名]富山市上栄かみさかえ

金屋かなや村の南東に位置する。かつて陀羅尼寺という寺があったのが村名の由来という(越中志徴)。現堤町通つつみちようどおり二丁目にある勝興しようこう寺支坊はかつて古国府ふるこ勝興寺の支坊として古古府勝興寺通坊と称したが、その寺伝によると文明八年(一四七六)蓮如が陀羅尼寺村動清水うごきしみずの地に創建した動清水精舎を前身とする。旅家あるいは通坊と称したが、慶長元年(一五九六)富山城下に移転(「勝興寺系譜」など)。通坊跡地は曹洞宗龍宝りゆうほう寺の北側の小丘とされ、地内に蓮如上人旧跡碑が建つ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android