降り埋む(読み)ふりうずむ

精選版 日本国語大辞典 「降り埋む」の意味・読み・例文・類語

ふり‐うず・む‥うづむ【降埋】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行四段活用 〙
    1. 雪などが降り積もって物をおおい隠す。
      1. [初出の実例]「山深く入るままにややふりうづみたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
    2. 雨、雪などが激しく降って向こうの物の姿や景色を隔てて隠す。
      1. [初出の実例]「名におふ田子の浦、清見が関の風景も、ふりうづみて見る方もなく」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「ふり埋め花の吹雪にかくれ笠〈三石〉」(出典:俳諧・笠の影(1737))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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