陰中(読み)いんちゅう

精選版 日本国語大辞典 「陰中」の意味・読み・例文・類語

いん‐ちゅう【陰中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 陰気の節の中間の意 ) 秋のこと。〔漢書‐律歴志上〕
  3. 陰の中。
    1. [初出の実例]「陰中(インチウ)の陽、陽中の陰、コレ、此の雪も内に陽有って燃ゆる事、陰の凝固る証拠」(出典:歌舞伎・三十石艠始(1759)四幕)
  4. ( 「いんぢゅう」とも ) 漢方で、陰茎。また、膣の内面
    1. [初出の実例]「陰中甚だかゆくば蛇床子明礬を煎じてあらへ」(出典:全九集(1566頃)六)
  5. ( 「いんぢゅう」とも ) 漢方で、腕の肘から上の部分。上膊部。
    1. [初出の実例]「懐姙の脉例〈略〉陽中に陰脉あらわるるは女子なるべし。陰中に陽脉あらわるるは男子なるべし」(出典:全九集(1566頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陰中」の読み・字形・画数・意味

【陰中】いんちゆう

人を陥れる。

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