陰山(読み)いんざん

精選版 日本国語大辞典 「陰山」の意味・読み・例文・類語

いん‐ざん【陰山】

  1. [ 1 ] 二つの山が並び立っているとき、一方のなだらかな感じのする方の山。古く兵法家の語として攻めやすい方の山をいう。女山(おんなやま)。⇔陽山
  2. [ 2 ]いんざんさんみゃく(陰山山脈)

かげ‐やま【陰山】

  1. [ 1 ] 日陰にある山。日のあたらない山。
    1. [初出の実例]「此材木目に見えぬか、日裏陰山(カゲヤマ)の雨ざらし朽木同然」(出典浄瑠璃双生隅田川(1720)一)
  2. [ 2 ] 兵庫県姫路市山田町、豊富町付近の古名。〔播磨風土記(715頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 陰山山脈 実例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android