陳ねこびる(読み)ヒネコビル

デジタル大辞泉 「陳ねこびる」の意味・読み・例文・類語

ひね‐こ・びる【陳ねこびる】

[動バ上一]
いかにも古びている。「―・びた老木
年の割に妙におとなびている。こましゃくれる。「―・びた子供」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陳ねこびる」の意味・読み・例文・類語

ひね‐こ・びる【陳こびる・捻こびる】

  1. 〘 自動詞 バ上一 〙
  2. 時がたって古びる。新しさがなくなる。
    1. [初出の実例]「薬品も風土に依ってひねこびたる物多く」(出典:志都の岩屋講本(1811)上)
  3. ませた感じになる。若々しさがなく年寄りじみる。また、素直でなくなる。こまっしゃくれる。ひねっこびる。ひねっこびれる。
    1. [初出の実例]「若衆どもの額髪をおとさしめらる、〈略〉そのさまひねこびて、をかしけれども」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)一)
  4. 矮小なものがねじ曲がる。
    1. [初出の実例]「青べか」(出典:青べか物語(1960)〈山本周五郎〉)

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