陳光誠（読み）チン・コウセイ（その他表記）Chen Guangcheng

現代外国人名録2016

陳 光誠
チン・コウセイ
Chen Guang-cheng

職業・肩書

人権活動家

国籍

中国

生年月日

1971年11月

出生地

山東省

受賞

マグサイサイ賞〔2007年〕

経歴

盲目の人権活動家で、大学の授業を聴講するなどして法律知識を身につけ、障害者の権利擁護のために活動。中国政府の行う“一人っ子政策”が強制的な堕胎や避妊手術を助長していると告発し、被害者の訴訟を支えたが、2006年器物損壊や交通妨害などの罪状で懲役4年3ケ月の判決を受けて服役。同年米誌「タイム」の選ぶ“世界を形づくる100人”に選ばれ、2007年にはマグサイサイ賞を受けた。2010年刑期を終え出所後、自宅周辺に監視カメラが設置されるなど自宅軟禁が続いたが、2012年4月に脱出。北京の米国大使館へ保護された後、病院に移った。妻と2人の子供とともに5月渡米、事実上の亡命生活に入る。ニューヨークに滞在。

出典　日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」

知恵蔵mini

陳光誠

中国の人権活動家。1971年11月12日、中国山東省生まれ。生後まもなく失明し、全盲となる。南京中医薬大学在学中に独学で法律を学び、卒業後は法律家として貧しい農民へ向けた法律相談や障害者の人権擁護に取り組む。05年、一人っ子政策を巡り中国当局に訴訟を起こしたことで、当局より長期にわたる拘禁・軟禁を受ける。12年に当局の監視を潜り抜けて渡米し、ニューヨーク大学の客員研究員に就任。13年、同学から退任要請を受けた。

(2013-6-20)

出典　朝日新聞出版