陳坂(読み)じんのさか

日本歴史地名大系 「陳坂」の解説

陳坂
じんのさか

旧薩摩街道が南福寺(なんぷくじ)を通り、湯出(ゆのつる)川を渡って江添(えぞえ)に入った所にある坂。陣ノ坂とも記す。葦北(あしきた)郡を通る薩摩街道の坂(峠)としては三太郎(さんたろう)峠が有名だが、それに次ぐものとして津奈木(つなぎ)(現葦北郡津奈木町)の歌(うた)坂と並ぶ坂であった。「国誌」に「陣町土橋ノ南、南福寺前ヨリ佐村袋浦ニ通ル往還ノ坂ナリ」とある。寛政四年(一七九二)高山彦九郎は「橋を渡り陳坂を登る、滑石あり、平(ひら)石とて休所あり、風景を昨日も望ミし所也、鬼の歯形の石左にあり」(筑紫日記)と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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