陳定信(読み)チン・テイシン(その他表記)Chan Ding-shinn

現代外国人名録2016 「陳定信」の解説

陳 定信
チン・テイシン
Chan Ding-shinn

職業・肩書
医学者 台湾大学医学部教授

国籍
台湾

生年月日
1943年

出生地
台北県

専門
小児肝がん予防ワクチンの開発

学歴
台湾大学医学部卒

受賞
日経アジア賞(科学技術部門,第15回)〔2010年〕

経歴
高校2年の時に母が子宮がんとなり、医師を志す。1961年台湾大学医学部に入学。’65年父を肝臓がんで亡くしたのを機に肝臓病の研究に進む。陸軍軍医を経て、台湾大学附属病院内科医となり、’75年日本の国立がんセンターで肝臓がんと肝炎の研究にあたる。’79〜80年には米国立衛生研究所(NIH)に客員研究員として赴任。’85年台湾大学臨床医学研究所所長に就任。’87年肝炎研究センター主任、2001〜2007年医学部長を務めた。この間、台湾で広がっていた小児肝がんの主因をヒトB型肝炎ウイルス(HBV)だと究明し、ワクチン接種によって、台湾でのB型肝炎の感染率と小児肝がんの発生率を低下させた。これらの功績が認められ、2010年日経アジア賞(科学技術部門)を受賞。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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