山川 日本史小辞典 改訂新版 「陸軍軍縮」の解説
陸軍軍縮
りくぐんぐんしゅく
大正後期の陸軍縮小問題。第1次大戦後,ワシントン体制が成立したこと,大正デモクラシーの風潮が広がったこと,経済不況によって財政緊縮が必要になったことなどによって,軍備の縮小が求められるようになった。これに応じて陸軍では,まず加藤友三郎内閣の山梨半造陸相が,ついで護憲三派内閣の宇垣一成(かずしげ)陸相が経費・人員の削減を実施した。とくに宇垣軍縮によって4個師団の廃止が実現され,それを財源に軍備の近代化が進められた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報