階段接合(読み)かいだんせつごう(その他表記)step junction; abrupt junction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「階段接合」の意味・わかりやすい解説

階段接合
かいだんせつごう
step junction; abrupt junction

半導体p-n接合において,接合付近にはイオン化不純物の存在する空間電荷層があり,p型領域にはイオン化したアクセプタが,n型領域にはイオン化したドナーが存在する。接合面においてこれらの不純物密度の分布が階段状に急な変化をするp-n接合を階段接合という。p-n接合を数式的に解析する際に基本的なモデルとして取扱われており,接合容量は電圧の -1/2 乗に依存することが知られている。合金接合では階段接合に近い状態が実現されていると考えられる。これに対して,不純物密度の分布が接合付近でゆるやかに変化しているものを傾斜接合という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android