空間電荷層(読み)くうかんでんかそう(英語表記)space-charge layer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空間電荷層」の意味・わかりやすい解説

空間電荷層
くうかんでんかそう
space-charge layer

空間 (液体,固体内を含めて) に電荷の存在する層をいう。たとえば異種物質を接触させると電子またはイオンの移動により,電荷が中和状態でなくなる部分ができ,そこに電荷が現れ空間電荷層となる。金属半導体の接触 (ショットキー接触) または半導体のp-n接合ではイオン化したドナーまたはアクセプタが接合面付近に空間電荷層をつくる。これはイオン化ドナーの正電荷とイオン化アクセプタの負電荷で電気二重層をつくる。ショットキー接触やp-n接合では,遷移領域または空乏層とも呼ばれる。また電解質溶液に金属板を入れると,その付近のイオンの分布が変り空間電荷層が生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android