隠れ夫(読み)カクレヅマ

デジタル大辞泉 「隠れ夫」の意味・読み・例文・類語

かくれ‐づま【隠れ夫】

人に知られないようにもつ夫。みそかお。
「をとめごがあはせ衣の―薄き契りに恨みわびつつ」〈夫木・三五〉

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精選版 日本国語大辞典 「隠れ夫」の意味・読み・例文・類語

かくれ‐づま【隠夫・隠妻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 隠夫 ) 人に知られないようにもっている夫。みそかお。密夫
    1. [初出の実例]「少女子があはせごろものかくれつま薄き契りとうらみわびつつ〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)
  3. ( 隠妻 ) 人に知られないようにもっている妻。しのびづま。密婦
    1. [初出の実例]「いろに出でて恋ひば人見て知りぬべみ心の中のかくれつまはも」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)

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