隠居料(読み)インキョリョウ

デジタル大辞泉 「隠居料」の意味・読み・例文・類語

いんきょ‐りょう〔‐レウ〕【隠居料】

隠居した人に割り当てられる生活費
江戸時代、隠居した武士幕府、または、藩が支給した扶持ふち

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精選版 日本国語大辞典 「隠居料」の意味・読み・例文・類語

いんきょ‐りょう‥レウ【隠居料】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、隠居した武士に幕府、または、藩が支給した扶持(ふち)。隠居扶持。隠居領
    1. [初出の実例]「隠居料被下候隠居有之候はば、右明細書を帳面之末に御張入候而」(出典:憲教類典‐二・四・分限・寛政二年(1790)一二月二九日)
  3. 隠居した人の生活のための財産。また、隠居後の生活費。隠居扶持。
    1. [初出の実例]「土も木も三間(さんげん)ばりに野づら石〈芭蕉〉 此山一つ隠居料(インキョレウ)にと〈同〉」(出典:俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678))

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