隠絵(読み)かくしえ

精選版 日本国語大辞典 「隠絵」の意味・読み・例文・類語

かくし‐え‥ヱ【隠絵】

  1. 〘 名詞 〙 一見なんでもない絵の中に、別趣の絵が隠して描いてある絵。
    1. [初出の実例]「当流の仕出しもやう、隠(カク)し絵(ヱ)の独わらひ、うつくしき所見えすきて、此家の風をふかしける」(出典浮世草子好色一代女(1686)五)
    2. 「花々の下に巧みな隠し絵で翅たおやかな蝶一つが織りこまれ」(出典:蝶の皿(1969)〈秦恒平〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android