がん【雁】 は 八百(はっぴゃく)
- ( 下に「矢は三本」「矢は三筋」「矢は三文」「矢は三銭」などを続ける )
- ① 獲物は多いのに、これを手に入れる手段の少ないことのたとえ。また、どれを取ろうかと迷うこと。転じて、一か八か思いきってやってみようというときにもいう。
- [初出の実例]「雁(ガン)は八百、てんぽ長崎へ行て、茂太夫になって様子を見るべし」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)湊)
- ② ( 「矢は三本」が「矢は三文」「矢は三銭」と変化して、三文の矢で八百文の値うちのある雁を射落とす ) わずかなもとでで大もうけをすることのたとえ。
- [初出の実例]「がんは八百矢は三もん」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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