大学事典 「集中講義」の解説
集中講義
しゅうちゅうこうぎ
授業期間を定める大学設置基準23条には「各授業科目の授業は,十週又は十五週にわたる期間を単位として行うものとする。ただし,教育上特別の必要があると認められる場合は,これらの期間より短い特定の期間において授業を行うことができる」と定められており,後段の規定が適応されるのが集中講義である。通常,大学や学部・研究科ごとに集中講義の開講期間が設定されており,数日間から1週間程度,集中して開講される。一つの科目に短期間集中して学習する方が高い教育効果が期待される場合,キャンパス外で授業を実施する必要がある場合,非常勤講師が授業を担当し,講師の都合上,集中開講が便利な場合などに採用されることが多い。集中講義が開講されている期間はその科目の学習のみに専念しやすいため,学生にとって教育内容の集中的理解が促進されるメリットがあるが,短期間での開講となるため,学生の授業外学習時間を確保することが難しいというデメリットもある。
著者: 福留東土
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報