集団育種法(読み)しゅうだんいくしゅほう

百科事典マイペディア 「集団育種法」の意味・わかりやすい解説

集団育種法【しゅうだんいくしゅほう】

ラムシュ育種法とも。作物自家受精では,異品種との交雑を行ってから第7代くらいまでに約80%以上の個体が固定されるので,第6代または第7代くらいまでは選抜を行わず集団で栽培し続け,それ以降に系統間の比較を行い優良品種を選抜・育種する方法ヨーロッパでは古くから行われていたが,日本には第2次大戦後に紹介された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の集団育種法の言及

【集団選抜】より

…優良な家系をつくり,その家系内で交雑を繰り返しながら不良個体を除いて家系を維持していく方法である。なお交雑育種法の一つである集団育種法でも,交雑初期の世代に上述の方法に準じた集団選抜を加えて,育種の効率化を図っている。【武田 元吉】。…

※「集団育種法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android