自家受精(読み)じかじゅせい(英語表記)self-fertilization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自家受精
じかじゅせい
self-fertilization

他家受精に対する語。ナメクジやミミズなど雌雄同体の動物において,同一個体に生じた卵と精子との間に受精が起る現象をいう。一般的には,雌雄同体の生物の大多数は自家受精を機械的に妨げられている。植物の自家受粉についてもこの語を用いることがある。

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百科事典マイペディアの解説

自家受精【じかじゅせい】

雌雄同体の動植物において,同一個体に生じた雌雄の生殖細胞間で受精の起こること。動物ではまれで,雌雄同体でもカタツムリ,ミミズ,ヒルなど大部分のものは2個体間で交尾によって生殖し,自家受精は肺臓ジストマなど限られたものにみられるにすぎない。植物では自家受粉の結果,自家受精が起こる。自家受精が続くと,すべての遺伝子は次第に同型(ホモ)接合の状態となり,劣性形質発現の可能性が高くなるので,一般に生物は自家受精を防ぐ生理的・生態的機構をもつ。
→関連項目系統育種採種栽培集団育種法

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大辞林 第三版の解説

じかじゅせい【自家受精】

有性生殖の一。同一株にできためしべとおしべとの間で受精が起こること。ミミズやカタツムリなどの雌雄同体の動物でも例外的に見られる。 → 他家受精

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世界大百科事典内の自家受精の言及

【自殖性植物】より

…自殖率はおおむね高いが,植物によっては90%を下回ることもある。同一個体内での受精を自家受精といい,この形式による生殖を自殖という。自家受精は雌花と雄花が別々になっている雌雄異花のときに起こる受粉(隣花受粉)と,一つの花の中に雌雄器官がそろっている両全花のときに起こる受粉(同花受粉)との2種類の形式で生ずる。…

※「自家受精」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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