山川 日本史小辞典 改訂新版 「雑賀衆」の解説
雑賀衆
さいかしゅう
戦国期,紀伊国鷺森御坊(さぎのもりごぼう)によった本願寺門徒の集団。在地の国人層と農民からなるが,紀ノ川河口で水運に従事する者も多かった。根来(ねごろ)衆と結んで鉄砲の技術にたけ,石山合戦では本願寺の中心兵力として織田信長軍に抗戦。しかし優勢な信長軍に降伏する勢力などがでて結束は徐々に崩れ,1585年(天正13)豊臣秀吉の紀州攻めをうけ壊滅した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報