最新 地学事典 「離溶ラメラ」の解説
りようラメラ
離溶ラメラ
exsolution lamellae
離溶によって生じた構造のうち,特に葉片状のものをいう。珪酸塩鉱物のうち,輝石や角閃石にはこの様式の離溶が多い。ピジョン輝石が直方輝石とオージャイトに分解し,直方輝石の(100)面にほぼ平行した水滴状のオージャイトのラメラをもつものを金時山型,ピジョン輝石が(001)面にオージャイトのラメラを生じつつ,直方輝石に転移した場合をstillwater型,また直方輝石が(100)面に平行な細いオージャイトのラメラをもつ場合をbushveld型という。角閃石についてはカミングトン閃石にホルンブレンドのラメラ,またはその逆の場合などが知られている。離溶ラメラの生ずる方位については,生ずる2種の鉱物の格子の大きさの差を最も小さくするような接合面をもつとされる。参考文献:T. Ishii et al.(1974) Geol. Soc. Jap.,Mem.11;K. Tomita et al.(1974) ibid.
執筆者:田崎 耕市

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

