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離溶 りよう

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岩石学辞典の解説

離溶

exsolution: (1) 固溶体を構成する原子の性質,特にイオン半径が著しく違う場合には,高温でできた均質な固溶体の温度が降下すると不安定になり,低温では固溶体の形成される範囲が端成分に近い部分に限られ,その中間に不混和の領域ができる.この不混和領域に入る組成の固溶体は高温では均質であるが,ゆっくり冷却するとある温度で二相またはそれ以上の明瞭な相に分離することがある.この現象を固溶体分離という.均質な鉱物が多相の連晶に転移することである[Alling : 1921,片山ほか : 1970].溶離と訳すこともある[キンガリーほか : 1980].(2) マグマの分化作用で,二つまたはそれ以上の化学的に異なった不混和の部分に分離するか,残液がすでに形成された結晶から分離することをいう[Drocher : 1857, Schieferdecker : 1959].
liquation: →不混和

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

りよう【離溶 exsolution】

一定の条件のもとで均一であった物質が,新しい条件におかれて化学組成の異なる領域に分離すること。鉱物学でよく用いられる用語。同様の現象は金属,無機物質でも起こるが,析出などと呼ばれる。一般に高温で晶出して均質であった鉱物が,冷却に伴い離溶して2相を生じ,その結果できる離溶組織は,離溶の機構と離溶相が成長する原子の拡散速度によるので,鉱物の冷却過程を推定するのに利用される。離溶を起こすA,B2成分系の相図においては,高温ではA,Bの固溶する領域が低温よりも広いのが普通である。

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