日本大百科全書(ニッポニカ) 「雨だれの前奏曲」の意味・わかりやすい解説 雨だれの前奏曲あまだれのぜんそうきょくRaindrop Prelude ショパンのピアノ曲。1839年に完成した『24の前奏曲』(作品28)の第15番変ニ長調。曲を通して反復される変イ音(中間部では異名同音の嬰(えい)ト音)が雨の滴を思わせるところから、のちにこの名称が与えられた。なお、ショパンの愛人ジョルジュ・サンドが、マジョルカ島に滞在の際「雨だれ」を連想させる音楽としてあげたのは第6番ロ短調で、ここでは高音部を単調な音型が支配している。[三宅幸夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例