雨落(読み)あまおち

精選版 日本国語大辞典 「雨落」の意味・読み・例文・類語

あま‐おち【雨落】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 屋根からの雨だれが落ちる所。軒先の真下で、石を並べて据え置くこともある。あまだれおち。雨打ち。雨打ちぎわ。
    1. [初出の実例]「ころころと転び落ち、あまおちの石たたきにどうど落つ」(出典:義経記(室町中か)三)
  3. 近世の劇場の観客席で、舞台前面の土間最前列。小一(こいち)。また、その上の舞台の天井のこと。
    1. [初出の実例]「雨落(アマヲチ) 本舞台の前通りの土間を云ふ。水仕合か泥仕合の節、土間の見物こもを以て水泥をふせぐ時は、此所空棚となる。よって雨落と号く」(出典戯場訓蒙図彙(1803)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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